危ない「漢方のお医者さん」との戦いの記録

「専門家」が誰も助けてくれなかったので、独学・自分の体で命をかけて漢方薬の人体実験した記録。書いてあるとおりかなり危ない状況だったので、安易にまねしないでね。

2016年06月

ここんとこ、更年期か?という症状が強くなってきた。

なんかしわが増えた気がするし、白髪も目立つような気がする。
疲れやすい。腰が痛い。頭が痛い。突然のぼせる。

これまで脾胃の陰虚が一番表で、その下の方に腎虚があったんだけど、腎陰虚+肝の火旺が強くなった。
じゃあ、どうすべ、と。

そのうち、一応女性ホルモン値を検査しに行こうかな~と思うけど、めんどくさいので行かない可能性大。
なんかのついでがあったら、検査してもらおうかな、程度。
分かったところでちゃんと対処してもらえるとは思わないしな。

ということで、目下調剤をいろいろ考えているところ。

とりあえず、これまでは、脾胃の陰虚に対応する、石膏、葦茎、麦門冬、北シャジン、西洋人参、黄精なんかを主体にして、肝腎陰虚にはそれにプラスカンレンソウなんかで対処してたんだけど、それではどうにもならなくなってきた。

ということで、見直し。
重症のときは、生薬は動物性のものがいい。

以前、腸が重度に癒着し、虚がひどかった時には、動物性のものは胃腸に負担がかかりすぎて使いづらかったけど、今ならいけるはず。

腎陰虚に対応する動物性生薬をつらつら考えるに、亀板は手元にあるけど、補血作用が強いので、目下の多血症気味の私には不適。
ということで、スッポンをチョイス。

スッポンの甲羅は、鼈甲という生薬で 寒、鹹、帰経は肝・脾・腎
滋陰潜陽、軟堅散結、破瘀通経の作用がある。

一方、スッポンの肉は、甘、平、帰経は肝・腎で、滋陰潜陽、軟堅散結、涼血、破血、精虚熱、鎮静作用がある。

ちょっと違ってる。

で、私はというと、胃腸が強くなくて血熱がこもりやすいので、胃腸にやさしい甘で、涼血作用のある肉の方が適するはず。
でも、肉の方は、生薬として見つからない。
さて、どうすべ、と一瞬困ったけど、そういや、サプリがあるじゃないか、と思いつく。

で、ネットサーフィンしてみたら、出るわ出るわ。
こんなにサプリが出回ってたのか!と驚いた。
ただし、スッポン肉単独ってのは出てこなくて、どこの部位を使ってるのかわからないものがほとんどだし、もろみ酢、黒酢、朝鮮ニンジン、シジミ、ニンニクなどなど、いろいろなものが配合されてるのばっかり。

酢は温性だし脾胃に刺激があるので、私はダメ。朝鮮ニンジンなんかは、論外。
多くの製品が温性のものを配合されてる。
ま、中庸に近づけて使える人の窓口を広げるならその方がいいんだろうけど、熱証の私には使いにくいったら。
で、ようやく見つけたのが、「すっぽんの恵み」という商品。
肉と縁ぺらを使ってるということがはっきりしてるし、配合してるのが、ビタミンCなどだし。ただ、ビタミンEやDHAも入ってて、こっちは経験上温性ってわかってるので、どうしたもんかな、とは思うけど、黒酢とか何とかよりはずっとまし。

で、サンプルもらって飲んでみたら、確かにほてりや頭痛、腎虚のもろもろの症状は軽減する。
おおお~と思ったね。
確かに、潜陽されてるし、補腎されてる。

ただし、やっぱり私は熱症が強いので、いくら潜陽涼血作用があるといえど補益性の高いものを使えば、当然尿が強く黄色味を帯びるし、頭が痛くなる(飲まない状態での頭痛とは別の部分が痛い)。
それに、脾胃の陰虚にはあまり・・・
なので、これまで使ってた生薬から補腎のカンレンソウを抜いて、石膏など清熱剤を増やすなどして、今、いろいろ調整中。

今日で、サプリを併用して3日目なんだけど、今のとこドストライク!とはいかないけど、日常生活の苦痛をかなり軽減はできてる。

これぐらいなら、結構簡単だな。
と、自分では思う。
けど、こんな風に調整できない一般の人って、ものすごく大変だな~とも思う。
更年期症状ではないかと思うあの状態を、生薬を使った調整なしに過ごすのは、私には耐えきれないや。
ま、それまでも似た症状と闘ってきたからね。
年季が違うってことで。

あ、そうだ。
ただしスッポンには、破血作用があるので、妊婦には禁忌。
「すっぽんの恵み」商品に同封されてたQ&Aには、妊娠中にもこのサプリを飲んでも問題ない、などとあるけど、中医学的には大問題。
妊娠中に破血作用のある生薬を使ったら流産の恐れがあるので、飲んじゃダメ。
それから、血虚の人も、余計に血虚がひどくなる恐れがある。
それから、月経過多とかの出血しやすい人も。
腎虚からくる月経過多や出血傾向にはいいかもしれないけど、それ以外の原因であれば、破血通経作用で、さらに出血量が増えちゃうだろうな。
胃腸の弱い人も。
「飲んだ初期にはおなかが緩くなることもあるが、そのうち元通りになることが多い」なんてことも書いてあるけど、ほんとに脾胃が弱い人って、無理に飲んでると、余計に弱るからね。それも注意。
それに、当然、実証の強い人にも向かない。

あと、他社の製品「すっぽん黒酢」とかだと、スッポンでダイエット!なんて誇大広告してたりするけど、ダイエットにはならない。
私の場合、「すっぽんの恵み」を服用後確かに下腹部の腹囲が減ったんだけど、これ、腎虚でむくんでたのが改善したのと、破血作用で、手術跡の血行が良くなったためと思う。
本当の意味では全然ダイエットされてない。
ダイエットに向けて動けるようになるよ、ということならわかるけどね。


ということで、このブログがちょっとでもお役に立てれば幸いです。


[https://health.blogmura.com/kanpou/ ]

なんかいろいろ嫌になって、中医学系から遠ざかっている昨今。
でも、体が、それを許してくれない。

最近、年齢的なこともあり、もともとあった陰虚内熱がひどくなってきた。
胃陰虚、脾陰虚、心肝腎の陰虚でかつ気虚もある。

なので、陰虚が主だからと言って、下手に滋陰ばっかりしていると、むくんで鼻がつまったりスカートが入らなくなったり、帽子をかぶると跡がついて消えなくなったりする。
で、陰虚火旺や実熱で心肝胃に火が入ってるので、滋陰すれば当然その辺の火も強くなる。
補益剤ばっかり使うと、仮実が強くなって、熱傷が強くなったり、イライラしたりするが、かといって清熱剤が過剰になると、陽虚がひどくなって冷えるし、なんか上の方に水がたまったような感じがして心臓がばくばくする。

目下の一番表の証は胃陰虚なんだけど、いろいろありすぎて、そればっかり対応はできない。
自然に、その他ももろもろついてくる。

そういや、さっきネットサーフィンやってて、中医学系のHPで、「あなたの証を判定します!」みたいなのを見つけて試しにやってみたら、気虚・陽虚・陰虚・気滞、血瘀なんかの判定結果がてんこもりに出てきて(まだまだあったはずだが、全部は覚えてないや)、オールスターだなぁ、と笑ってしまった。
そこのHPは、よくあるような「血瘀タイプ」とか「陰虚タイプ」みたいにどれか一つのタイプにたどり着いちゃうんじゃなくて、結果がいろいろ出てくるのがいいよな、と思った。
いろいろな状態が複合してる人って多いからね。
けど、当てはまるタイプが多ければ多いほど、ま、患者側にも治療者側にも、対処できる人は、少なくなるよなぁ・・・。
結果私はもう漢方系に関しては他人には期待しないことにしたしな。

さて、もとにもどると。

ネットでつらつら見ていくと、胃陰虚と脾陰虚を混同してるものが多い。
だけど、

脾は燥を好み湿を嫌うが、胃は湿を好み燥を嫌う。
脾陰虚は内傷による気血の失調によって発生することが多いが、胃陰虚は津液の消耗に伴う口渇が主体。
胃陰虚には滋陰和営が主であるが、胃陰虚は増益生津が主。
脾陰虚には山薬・ヨクイニン・連肉・百扁豆・茯苓などを用いるが、胃陰虚には沙参、麦門冬、セッコク、梨汁などを用いる。

こう見ると、脾陰虚と胃陰虚は別物全然。
「脾陰虚に対して単に増液生津の治法を用いると、膩であるために脾の運化を遅らせ、胃陰虚に対して補脾陰の治法を用いても効果が弱く症状を改善しえない」と、ものの本にはある。

実際その両方の陰虚である私がいろいろ試してみても、これ、ホントよくわかる。
片方によくても、もう片方に効く生薬を使わないと、やっぱりダメ。

混同しちゃ、ダメだよな。

目下主体に使ってるのが、石膏、北シャジン、麦門冬、葦茎、カンレンソウで、このほかに、適宜、天門冬、ホコウエイ、甘草、西洋人参、これに、ガスピタンとかちょっとグレープフルーツジュース一口程度で血瘀や気滞の調整したり。

補脾陰の目的で西洋人参を使ってるんだけど、やっぱ、気滞なんかが出てくるし、でも、行気薬を使うと、傷津するし。
かといって補陰薬をふやすと、今度は以前重度に癒着してたのを手術で大々的にはがしたことのある、普通の人よりは弱い腸に、さらに負担がかかってしまう。補気薬を使うと心肝の火もさらに出てくるしね。

胃陰虚がもっとどうにかなったらほかに本格的に手を付けたいんだけど、どうもはかばかしくないな~いっそやっぱりピロリ菌を除去するかな~でも、抗生物質の副作用がな~経験上、抗生物質って肝なんかの火がかなり入るんだよな~でもやんないと、結局胃陰虚がよくなんないしな~それに今の段階で胃陰虚に対応しようとしても脾が弱いから、補陰剤も吸収が悪いしな~でも今オンシーズンで忙しいからな~季節的な肝の火もあるしな~やるならオフシーズンの秋冬だよな~なんてことをつらつら考えてる。

ちなみに、肝心陰虚にはカンレンソウのみを使っていて、カンレンソウと女貞子からなる二至丹の製剤を使わないのは、どうも女貞子のほうが、肝に火を入れやすいから。
まだ涼血作用のあるカンレンソウだけの方がいいや。
沢山は使えないけどね。
カンレンソウ使わないと、肝陰虚で頭が痛くなる。
それから、ジオウなどを使わないのは、脾胃に負担が大きいことが一つ。
もう一つは、多血症ぎみで補血剤は今いらないから。
補血剤って、やっぱり、赤血球への分化を促すみたいで、実際使うと多血症が悪化するような感じだし。(分かってて試してみる私も私)
よって、「補血」とものの本にある生薬全般は使わない。
もうちょっとしたら、必要になる気がするが、ともかく今じゃない。

それと目下、陰虚があっちこっちひどくなってきたんで、別の補陰剤を考えている。
お試しの少量パックを注文して、到着待ち。
さて、うまくいってくれればいいけど・・・でも、脾虚がなぁ・・・

ま、やってみるさ。


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