私は、ここで書いたように、昨年末の手術前後飲んでた方剤には知母を使っていなかった。
本来、どうしても必要なものにもかかわらず。
本来、どうしても必要なものにもかかわらず。
なんでかというと、知母を使うと動悸がして、眠れなくなってたから。
中医学的には動悸の原因としては、
1心気虚
2心陽虚
3心血虚
4心陰虚
5驚恐擾心
6心血瘀阻
7痰火擾心
8水気凌心 (「症状による中医診断と治療 上巻」より)
2心陽虚
3心血虚
4心陰虚
5驚恐擾心
6心血瘀阻
7痰火擾心
8水気凌心 (「症状による中医診断と治療 上巻」より)
があるとされる。
私のそのときの証では、1~4及び7少々が見られてた。
だけど、知母を服用したときに現れたのは、8。
(ちなみに、補陰剤の中では、知母だけじゃなく天門冬でも起こった)
だけど、知母を服用したときに現れたのは、8。
(ちなみに、補陰剤の中では、知母だけじゃなく天門冬でも起こった)
この8の水気凌心にはさらに2型あって、
1心陽虚に脾肺気虚が加わり、津液を散布できずに飲を生じたもの
2心陽虚に腎陽虚が加わり、下焦の寒水が上泛するもの
2心陽虚に腎陽虚が加わり、下焦の寒水が上泛するもの
とある。
長年くっついていた腸管の癒着をはがした私の場合は、当然1。
(でも一皮か二皮くらいめくれば2もあるけどね。)
ちょっとしかない動力(気)でこれまたちょっとしかない津液をめぐらせて低空飛行してたから、たいしうて動悸がしなくてすんでた。
けど、知母で津液が少し増えたら、もうキャパオーバー。もう無理。
と言う状態だと思う。
(でも一皮か二皮くらいめくれば2もあるけどね。)
ちょっとしかない動力(気)でこれまたちょっとしかない津液をめぐらせて低空飛行してたから、たいしうて動悸がしなくてすんでた。
けど、知母で津液が少し増えたら、もうキャパオーバー。もう無理。
と言う状態だと思う。
これには本来、苓桂朮甘湯の加減が用いられるんだけど、ここで問題が。
いろいろ複雑な証を抱えてる私の当時の最大の問題は、肝陰虚及び血熱。
そんな状態のときに、もし桂枝や白朮が入った方剤なんぞ使ったら、それらは一発で悪化する。
冗談じゃなく死ぬわ!!!な状態になるのは必然。
そんな状態のときに、もし桂枝や白朮が入った方剤なんぞ使ったら、それらは一発で悪化する。
冗談じゃなく死ぬわ!!!な状態になるのは必然。
なので、私は、当然知母を使えず。
ついでに、術前術後は、これまた当然だけど腸の状態もよくなくて、知母を使ったら腸管にかなり負担がかかってた。
それをあげるには気薬を使わなきゃだけど、血熱なもんで、こういう補益剤は、熱を悪化させるから、これまたどうしよう・・・・な状態。
それをあげるには気薬を使わなきゃだけど、血熱なもんで、こういう補益剤は、熱を悪化させるから、これまたどうしよう・・・・な状態。
本来、知母がとても必要だったのにね・・・。
実熱に加えて、虚熱も酷かったもんな・・・
実熱に加えて、虚熱も酷かったもんな・・・
しょうがないので、肝陰虚には本来不適な清熱剤を使いつつ清熱剤での傷陰をカバーする意味も含めて増量した補陰剤を使用して、本当にちょっとづつちょっとづつ、改善してきた。
で、亀の歩みだけど、術後徐々に腸の状態と肝陰虚・血熱などが改善してきた。
今もまだまだ肝陰虚はあるし、ちょっと気を抜くと悪化しちゃうから油断はできないけど、普段、頭の痛みとかふらつきなんかが感じられなくなってきた。
今もまだまだ肝陰虚はあるし、ちょっと気を抜くと悪化しちゃうから油断はできないけど、普段、頭の痛みとかふらつきなんかが感じられなくなってきた。
なので、これも以前書いたように、桂枝だけを、方剤に入れてみた。
そしたら!!
熱や腸、心の状態などを考えての量の調整が難しいけれど、でも。
少しづつ、知母が使えるようになった。
そしたら!!
熱や腸、心の状態などを考えての量の調整が難しいけれど、でも。
少しづつ、知母が使えるようになった。
あと、知母が使えるのは、西洋人参の存在も大きい。
これで、気虚の改善ができて、ついでに弱った腸管の機能も上がるので、知母を使っておなかがゆるくなるのを、ある程度防ぐことができる。
これで、気虚の改善ができて、ついでに弱った腸管の機能も上がるので、知母を使っておなかがゆるくなるのを、ある程度防ぐことができる。
ただ、この西洋人参が曲者で、婦人科系に悪影響を及ぼす可能性があるので、要注意。
残った卵巣に異常をきたすと非常に困る。
再再手術なんて、絶対したくないし。
近いうち、また婦人科で卵巣の状態を診てこよう。
それに西洋人参を使いすぎると肝熱が上がって、鼠径部が痛くなる。
だから、この西洋人参の量も、優先的懸案事項の一つだけどね。
残った卵巣に異常をきたすと非常に困る。
再再手術なんて、絶対したくないし。
近いうち、また婦人科で卵巣の状態を診てこよう。
それに西洋人参を使いすぎると肝熱が上がって、鼠径部が痛くなる。
だから、この西洋人参の量も、優先的懸案事項の一つだけどね。
こんな風に、一筋縄じゃいかないけれど。
今、知母を1日5gぐらい使えている。
今、知母を1日5gぐらい使えている。
これが今のマックス。
本来もうちょっと必要だと思うけど、今のところ、心臓と腸などのご機嫌伺いにより、この程度。
でも。
そのおかげで、普通に生活して、普通に予定を立てられる。
以前のように、何日か後の体調は分からないし、どうしよう・・・なんて心配は、今、ほとんどない。
なんて楽なんだ!!!
本来もうちょっと必要だと思うけど、今のところ、心臓と腸などのご機嫌伺いにより、この程度。
でも。
そのおかげで、普通に生活して、普通に予定を立てられる。
以前のように、何日か後の体調は分からないし、どうしよう・・・なんて心配は、今、ほとんどない。
なんて楽なんだ!!!
来月末、また薬草観察会の講師の依頼があったんだけど、心置きなくOKした。
あ~
あ~
ま、今の状態をより改善・すくなくとも維持できるよう、これからも頑張らねば!!