最近、犯罪心理学の本を読んでて、あ、これだ!と思ったこと。
人は、経験をつむと、何の根拠もない独自の理論を展開するようになるもの。
これを、「しろうと理論」(イギリスの社会心理学者ファーンナムが1988年に提唱)という、らしい。
これを、「しろうと理論」(イギリスの社会心理学者ファーンナムが1988年に提唱)という、らしい。
しろうと理論とは
不都合な事実は 「例外的なケースだ」 といって、自分の理論の正しさを守ろうする。
① 人々は自分が独自の理論を持っていることに気づかない
② しろうと理論は自らの経験に基づいた、その人独自の主観的な 「経験の理論」 であること
③ 経験に基づいた理論を一度持った人は、その後、自分の理論に合う経験のみを選び出し、
② しろうと理論は自らの経験に基づいた、その人独自の主観的な 「経験の理論」 であること
③ 経験に基づいた理論を一度持った人は、その後、自分の理論に合う経験のみを選び出し、
それ以外は何らかの言い訳を使って無視しようとする。
④ 極端な二分法を好み、複雑さを嫌う
参考文献:
内山絢子「面白いほどよく分かる 犯罪心理学」
細江達郎 「知っておきたい最新犯罪心理学」
(これに対するのが、「くろうと理論」と呼ばれるもの。ここでは割愛。)
物事を単純化した図式に当てはめ、それに当てはまらないもは排除してしまう、って、よくあるよな。
経験則を重視する東洋医学の世界では特に。かつて、明らかに目の前にある私の状態が、「あるわけない」「うそつき」と排除されたのは、これか!と、すとんと納得。
巷で流布する極端な健康法や俗説も、これだな。
「冷えは万病の元!」とか、「ごぼう茶で長生き!」とか、「漢方は副作用がない!」とか、「お灸は誰にでも合う!」とか。
あと、安易な薬膳本とかもそう。
「冷えは万病の元!」とか、「ごぼう茶で長生き!」とか、「漢方は副作用がない!」とか、「お灸は誰にでも合う!」とか。
あと、安易な薬膳本とかもそう。
科学って、反証して反証して、とことん反証して、それでも残ったものが、「これが事実なのかなぁ???」ってことになる。
事実かも、ってことがあとでひっくり返されたりもするけどね。
それでも、反証させるのが科学。
これに明らかに合わないのが、「しろうと理論」。
事実かも、ってことがあとでひっくり返されたりもするけどね。
それでも、反証させるのが科学。
これに明らかに合わないのが、「しろうと理論」。
中医学や日本漢方も、本来は、科学と同様だと思う。
でも、「傷寒論他古典はすべての症例において絶対!」とか「大塚敬節が言ってるから間違いない!」とか、「漢方は絶対!西洋医学はいらない!」とか、極端な宗教的信仰とでも言いたくなるような反証させないような主張って、「しろうとの理論」だったわけか~と。
そういってる人が、いくら、国家資格を持ってたってね。
そういってる人が、いくら、国家資格を持ってたってね。
あと思ったのが。
私の漢方講座は、「難しい」とよく言われる。
講座では、なるべく懇切丁寧に中医学の理論を説明するんだけど、それが、だめな人にはだめみたい。
そんな難しい理論はいらない、単純な答えがほしい!ってことだよな。
言い換えれば、しろうと理論がほしい、ってことだよね、それ。
講座では、なるべく懇切丁寧に中医学の理論を説明するんだけど、それが、だめな人にはだめみたい。
そんな難しい理論はいらない、単純な答えがほしい!ってことだよな。
言い換えれば、しろうと理論がほしい、ってことだよね、それ。
たとえば、一般の薬膳講座なんかでは、「春の体調不良にこのレシピ~」なんてものすごく単純化したレシピが紹介されたりしてる。
けど、人によってはそれじゃぜんぜん合わないなんてケース、ざらだしさ。
本来そういう「合わない人」への注意・対応をしなきゃいけないと思う。
でも、そうすると、「難しい」って言われるわけ。
「難しい」という人の要望は、お気楽・簡単な一般向けの単純化薬膳講座、ってやつなんだな。
けど、人によってはそれじゃぜんぜん合わないなんてケース、ざらだしさ。
本来そういう「合わない人」への注意・対応をしなきゃいけないと思う。
でも、そうすると、「難しい」って言われるわけ。
「難しい」という人の要望は、お気楽・簡単な一般向けの単純化薬膳講座、ってやつなんだな。
でも私の場合、そういうご要望は受け入れられない。
危ないから。
危ないから。
講座やるなら、分かりやすいように、初歩から講座やるけどさ。
それでも、極端な単純化はできないもん。
人の体って、そんな単純じゃないし。
それに、「しろうと理論」は危険だって、身をもって知ってるから。
他人をそんな危険な目にあわせるなら、最初からやらないほうがいいと思ってるし。
それでも、極端な単純化はできないもん。
人の体って、そんな単純じゃないし。
それに、「しろうと理論」は危険だって、身をもって知ってるから。
他人をそんな危険な目にあわせるなら、最初からやらないほうがいいと思ってるし。
こういうやり取りは普段結構あって、どうすればいいのかと困ってた。
だけど、「しろうと理論」ってやつを、講座をやる前、受付時に一番最初に説明すればいいか~!と思った次第。
「しろうと」って言葉、強烈だもんね。
だけど、「しろうと理論」ってやつを、講座をやる前、受付時に一番最初に説明すればいいか~!と思った次第。
「しろうと」って言葉、強烈だもんね。
って、言ってる自分が「しろうと理論」に陥らないようにがんばらなきゃな・・・
ともすると・・・ってやつだし。
ともすると・・・ってやつだし。