危ない「漢方のお医者さん」との戦いの記録

「専門家」が誰も助けてくれなかったので、独学・自分の体で命をかけて漢方薬の人体実験した記録。書いてあるとおりかなり危ない状況だったので、安易にまねしないでね。

2014年09月

ここんとこ、指の痛みというか違和感の緩和のため、しばらくパソコンはお休みしてた。
たぶん、もともと腱鞘炎みたいなのがあって、加齢とともに弱いとこに出たんだろうと思う。(ボレリアかリウマチか何かな~???とだいぶ心配してたけど、その辺は何も出なかった)

で、だいぶよくなってきたので、とりあえずアップ。


私はずっと長い間、甘草と西洋人参を避けてきた。
だって、それらを摂取すると、なんかむくむわ顔や舌が紫になるわ気分が悪くなるわ、なんか性周期もおかしくなるわ、という怖い状況だったから。

現在は、その両方とも、なくてはならない状態。
私は気虚だし陰虚だし熱証だしあちこちに炎症があるし。

使ってわかるけど、党参よりは西洋人参のほうが、ずっといいわ。やっぱり。
党参は朝鮮人参の代用で4倍量を使わなければならない。
けれど、朝鮮人参は温性、党参は平性なので、熱証の場合には使いにくい。
だから、熱証なら寒性の西洋人参がいいのは当然。
でも、私は使えなかった。

これ、今はわかる。
実証(仮実)が大きかったから、この二つを使えなかったんだ。

まずは湿熱。というか、湿。
水がたまっているところに余計に水をためるこれら生薬を使ったら、余計に悪くなるわな。
湿があるところに持ってきて血瘀があれば(水がたまると血も滞りやすくなるからね)、そりゃ、血瘀も悪化するわ。
んで、当然補気剤を使えば気滞は悪化する。
で、実熱がひどいときに補益剤を使えば実熱が悪化するのは当然。
これら、全部だったんだな。

西洋人参は月経周期を乱すことがあるといわれるけれど、当然これら仮実が悪化すれば、そりゃ月経周期も乱れるわな。
つまり、どっかネット上で書いてあったように、西洋人参はどんな人も使える!!!なんて都合のいい生薬じゃないわけだ。

そして現在、これら仮実を改善してきたから、ようやく甘草と西洋人参が使えるようになった、と。 


で、目下だいぶ使う生薬が整理された。
結局、現在使用しているのは、石膏・茵蔯蒿・芍薬・西洋人参・香附子・牡蠣・水牛角・山梔子・黄芩・黄柏・板藍根・キンギンカ・麦芽・枳穀・炒茜草・甘草・連肉・茯苓。これに、ビオフェルミンと、DHCの鉄剤にビタミンC少々

西洋人参を使えるようになったので、補気剤の山薬・党参は中止。
関節の痛みがだいぶよくなったので、陰虚を悪化させるジンギョウ・桑枝は中止。(西洋人参を使うようになって、指に最後まで残ってた違和感が取れつつあるし)
補陰の西洋人参を使えるようになったので、麦門冬・天門冬・玄参は中止。おかげで腸の調子がよくなった。
西洋人参の補陰作用が強いので利水する茵蔯蒿を増やすことができ、そのために疎肝作用も強くなったので、川楝子は中止(小毒と書いてあるのでずっとやめたいなぁと思ってた。ラッキー)。
ただ、やっぱり保水作用が強いので、茯苓でおなかのゆるさを調整

牡丹皮・サンリョウ・竜骨・センギョクキンあたりは、月経周期にあわせてそのつど調整に使おうかと。

ついでにいうと、前に書いた赤帯は、西洋人参を使うようになって、完全になくなった。



使う生薬の数が多すぎる!なんていわれてたけど、複雑な病態のときは減らすの無理だって!!!と、今も思う。
特に、移行期のときは、いろいろ使わないとだめだわ。
でも、生薬数を減らせてよかった・・・(金銭的に)。


目下の問題は、茶色の帯下。たまにピンク色が混じる。
これ、どうも、桃仁を入れてから始まった。

で、最近では量が増えてきて、さて、これ、さすがにどうにかしなきゃなぁ、という状態に。
だって、今、貧血・低蛋白だもんで、これ以上「養分」を無駄遣いしたくないし。

(っつーか貧血・低蛋白って、ずっと以前からあったんでないかと。つまり、陰虚で血管内の水分が減ってると同時に体内の血球とか蛋白とかも同時に減ってたから、見かけ上正常値を示してたと思う。
だって、陰虚が改善されてきたら、あっという間にこれらの数値が落ちたもんな。でも、体調は以前の正常範囲内だったときよりりずっといいという、医学的に見れば不思議な現象。)

で。
こういう帯下、教科書的には、赤帯にあたると思う。
これがどういう状態でおきるかというと、「症例から学ぶ中医婦人科」には、「肝経の鬱火が中で燃え上がり、それが下降して脾土を克し、脾土が運化することができなくなると、湿熱の気が帯脈に「鬱滞する。また肝が血を貯蔵することができなくて、血液が帯脈に滲出する場合がある。いずれも脾気が損傷を受け、運化機能が働くなったために、湿熱の気が下陥し、血とともに降下した」とある。
で、私の場合、どこで引っかかったかというと。
私はもともと、だいぶよくなってきているとはいえ、肝火があって湿熱があって肝血虚があって、かつ脾虚。
なので、桃仁は潤腸通便作用があるため、脾の働きが阻害されたことによって、めぐりめぐって赤色帯下が起こった、と。

脾虚なのに桃仁を何で入れたかというと、骨盤内の炎症による熱を排泄させつつ血の滞りをとるため。
結果、結構下腹部の熱感や痛みは収まってきている。

ってことは、もうそろそろ桃仁を中止し、脾虚に対処しなきゃいけない、と。

ということで、桃仁を抜き、脾気を補う山薬を増やし、おなかに優しくない亀板を抜いた。
亀板の代わりに補血剤の芍薬大量増量と当帰ホンの少々(本当は当帰をもっと使いたいけれど熱証のため体が許してくれない)を加えた。
それから、止血。まずは茜草をフライパンで強火で炒って炭化させ(うちはIHなので、強火といっても限度が)、生より止血作用の強い炒茜草を作ってこれで代用(作り方も知らずに手探りでやったので、果たしてこの作り方でいいんだろうか???と悩んだけど、使った感じ生茜草よりずっと効いてるからよしとする)、かつ、連肉とほんの少々竜骨を入れ、止血と亀板を抜いたことで起こるだろう心血虚による動悸を押さえた。(竜骨を使いすぎると、血おが悪化するため、少量にとどめる)
また、茜草は活血作用があって、これを増量すると血虚が悪化するため、やはり血虚を悪化させる作用のある川玉金を抜いた。

あと、時々使っていたセイコウは、ジンギョウの清虚熱作用で十分代用できたので、ジンギョウを使ってからは使用していない。

結局、現在使用しているのは、石膏・茵蔯蒿・サンリョウ・牡丹皮・香附子・牡蠣・水牛角・山梔子・黄芩・黄柏・板藍根・キンギンカ・麦門冬・天門冬・玄参・麦芽・枳穀・芍薬・当帰・川楝子・党参・山薬・炒茜草・甘草・ジンギョウ・桑枝・連肉・竜骨。これに、ビオフェルミンと、DHCの鉄剤にビタミンC少々(鉄剤の吸収促進のため)。

結果、赤帯は減ってきているし、桃仁をぬいても、おなかの慢性的な痛みなんかはぶり返していないので、これでいいんだろうな。。
でも帯下が完全になくなるまでは油断ができないから、ま、もうちょっとがんばって調整してみよう。




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