危ない「漢方のお医者さん」との戦いの記録

「専門家」が誰も助けてくれなかったので、独学・自分の体で命をかけて漢方薬の人体実験した記録。書いてあるとおりかなり危ない状況だったので、安易にまねしないでね。

2011年04月

最近、竜胆瀉肝湯のエキス剤を使い始めた。
使っているのはとりあえず、ツムラの製剤。

理由は、月経前にはどうしても肝に熱がこもって、舌に刺点が出るから。
これ使わずに済めばと大分いろいろとがんばってきて、大分改善はしてきているけれど、それでもまだまだ。
竜胆瀉肝湯使えるなら、それに越したことはない。

竜胆瀉肝湯のエキス剤は、メーカーによって構成生薬に違いがあるけれど、何にしても、地黄と竜胆が入っている。
私は脾虚等+筋腫を核出した後遺症の腸管の癒着で、慢性的に下痢してる状態だったから、今まで、全然使えなかったもの。

それが今、なんで使えるようになったかというと、一つ目の理由は、腸の状態が上がってきているから。
私は昔からお腹が弱かった。というか、今考えると、生まれつき気陰血全部が足りてなかったので、お腹というかなんというかあっちこっちが弱かった。
それと、今の私は、腹の中が大分癒着している。
下部消化管の内視鏡検査では、内視鏡を入れると、腸と癒着している術創の広範囲が引っ張られて、もう痛い痛い。
それだけべっとり張り付いているみたい。
この2つの要因のおかげで、特に術後、水溶性下痢と腹部膨満などによる腹痛で、長い間苦しんだ。
そのおかげで、ちょっと昔までなら、地黄をちょっとでも使ったら、イッパツだった。
それが、今大分便が固まるようになったので、使えるようになったみたい。
いやぁ、あれをよくここまで持ち上げてきたよ、と、われながら感無量。

それと、もう一つの理由は、新ビオフェルミンSを同時服用することにしたから。
これを使うと、地黄なんかを使うとあっというまに緩くなる便が、ちゃんと形になる。
ビオフェルミンと生薬の相互作用については、全く心配していないし。
どうせビフィズス菌等の製剤なので、食品に毛が生えたような薬だし。
実際に同時に使って、何にも悪い影響もないしね。
もうちょっと早くこれ思いついてればよかった。

ま、でも状態の悪かった時は、こんなもの使ったって、何の役にも立たなかったけど。
(だから、うちにあった使いさしのビオフェルミンを、今回ちょっと使ってみたっていうわけ。それが、ビンゴ!)

さて、竜胆瀉肝湯が使えると分かったら、今度は、せんじ薬のほうを見直さなきゃ。
必ず使うエキス剤・錠剤は、竜胆瀉肝湯(全量使うとやっぱ腸が厳しいので医療用漢方薬の半分以下の量で調整中)と猪苓湯(医療用全量)と新ビオフェルミンS(適宜調整)。
これで、心・肝・胆及の実熱が抑えられる。心腎不交と肝火上炎の残り火が、ようやく鎮火する。
いや、ほんとに、四逆湯類が必要な冷え切った体の奥底に隠れた、この状態を引っ張り出して鎮火させるまで、ほんとに、ほんとに長かった。
これらの実火の原因は、寒邪が化熱したってのももちろんあるけど、よく考えたら、本格的に体調崩す直前は、これらの状態が一番表に出てたんだもんね。
ようやくそこまでたどりついた。
よくやったよ、私。
(がんばるためには、自分で自分を認めて褒めてあげないとね。)

でも、これらのエキス剤だけだと、舌が紫がかってきて、下腹部と腰が冷え、鈍痛。お腹もちょっと張る。せっかく小さくなってきてる子宮筋腫が大きくなるのが目に見える。
だから、これプラス、最低限、ゴシツ・コウブシ・キコク(かなんかの理気剤)は必要。
ただ、大分良くなったとはいえ、今もって気陰血が全部が足りていないので、下手にこれらだけを使うと、それらを消耗しちゃって、また体調が悪化する。
また、今までの経験上、エキス剤の竜胆瀉肝湯半分以下と猪苓湯に含まれる補血・補陰剤の合計量だけじゃ、これらとの同時使用に体が対応できないのも目に見えている。補気剤入ってないし。
それに、下手にお腹をゆるくする作用のあるゴシツなんか安易に単独で使っちゃうと、せっかく腸の状態を上げてきたこれまでの努力がぱぁになる。
だから、体と相談しながら、さらに気陰血を補う生薬なんかを加減して使う必要がある。


さて、もう一息!
がんばろう!


2月中旬に私の父親が亡くなったのだけれど、これまでも、そして今も、泣けない状態。
というより、そもそも全く悲しくない。
完全に心がシャットされている。
で、やる気が起きず、なんだか寝てばかりいる。

自分でも、この状態はまずいと思う。


実家の家族がもともと精神的に未熟で自分のことで手いっぱいで人の悲しみまではとてもじゃないけれど受け止められない状態(というか彼らに対応するために私は心をシャットしちゃったってことかも)だったり、震災でいろいろ心配事があったり、現在メンタルにとって最もたちの悪い季節の春先だったり、などという原因はある。

けれど、基本は、自分の問題。
原因がどうであろうと、自分自身の手でどうにかしなければならない。
んで、メンタル面でも、自分で助かろうとしなければ、良くならない、ってのは、漢方治療と一緒。


で、現在の私の精神的な変動に対応する方法を模索する。

まず、考えられる一つ目の手段が、薬物治療。
精神に関わる西洋薬の使用については拒否反応を示す人も多いけれど、西洋医学的にきちんと診断した上で、適切に使用すれば、効果が見られる場合も多いらしい。(それができていない安易な投薬をするから、過剰な拒否反応につながるんだって。・・・って、一般の医師によるの「漢方治療」と一緒の状況だな、こりゃ。)
ただし、どう考えても、わたしはこの適応ではない。

中医学では、精神的な変動・異常の原因について、肝気鬱結、気滞、脾や心の虚、腎虚、痰湿、など、本当に多岐にわたっていて、一口にこうだともいえない。
ただ、本当に適切に使用できれば、異常な精神状態が、スカッと解消されたりもする。
私自身、たとえば、腎虚水氾だったときは人からちょっと話しかけられただけでも、飛び上がるほど驚いておびえた。非常にむくんで体がたぽたぽいっているときは、とにかく何もしたくなくて、何の気力もわかなかった。月経前に肝気が滞って熱がこもると、本当にイライラした。
で、それらに対応できる適切な漢方薬を1回飲んだだけで、そういう精神状態がウソのように軽くなったという経験も、一度や二度ではない。
ただし、現在の私の状態は、このような体からくるものではなく、完全に精神的な負担が原因。
だから、現在使用している生薬を調整すればどうにかなるというものでもないと思われ。
(「漢方の専門家」のなかには、こういう場合でも漢方治療に変に自信を持ってる人もいるけれど、それ一辺倒じゃ駄目な場合があるってことを認識すべきだと、私は思ってるんだよね。)


よって、薬物治療は適切でないと判断。
だけど、こんな精神状態が続けば身体症状に跳ね返るぞ。せっかくここまで持ち上げてきたのにっ!ということで、2番目の手段、カウンセリングによる自己分析をすることに。

カウンセリングって、カウンセラーを受診するにしても、「誰かが救世主のように助けてくれる」っていうような完全な他者依存型治療じゃなくて、自分で自分を助ける道を模索するってこと。
本来の病気の治療って、みんなそういうもんだとは思うけれどね。

自分と向きあうことはしんどいけれど、自分を助けられるのは、自分だけ。


だから、皆さんも、メンタルで異常を感じた、あるいは周囲にそう指摘されたら、ちょっと勇気を出して、病院や漢方薬局なんかへ行くなり、カウンセリングを受けるなり、あるいは、きちんと受け止めてくれる「カウンセラーマインド」を持った人が周囲にいれば話を聞いてもらったりするなど、自分で自分を救う手立てを模索してみてくださいね。(ただし、キャパがいっぱいいっぱいの人と無理に話をすると、かえって悪化することがあるので、注意。・・・ってかわたしはこれ無理にやられたってのも、原因の一つかも。)
病院やカウンセラーが身近に存在しなければ、電話カウンセリング
http://www.counselingservice.jp/
なんてのもあるし。


ただし、漢方治療でもそうだったんだけど、ある1箇所だけの受診では、腕や相性の問題もあるから、よくなるとは限らない。
でも、そうだったら、何件もまわればいい。もっと探せばいい。
自分を救おうとするその努力ができることって、すごいことだと思うから、無駄には絶対ならないし。
そうすることで、自分を認めてあげることもできるようになるしね。
(なんか結局自画自賛のような・・・ってこう言えるってことは、ちょっとよくなってるみたいだな、私。)
んで、自分を救うことができれば、自分だけじゃなくて、他の人も救えると思うのね。


このご時世、精神的に不安定になってしまう人が増えてるとも聞く。
だから、こうして書くことで、ちょっとでも、皆さんがそこから抜け出る手助けにならないかなぁ・・・・、なんてね。


↑このページのトップヘ