危ない「漢方のお医者さん」との戦いの記録

「専門家」が誰も助けてくれなかったので、独学・自分の体で命をかけて漢方薬の人体実験した記録。書いてあるとおりかなり危ない状況だったので、安易にまねしないでね。

2009年08月

ツムラが医療関係者向けに配信しているメールマガジン「漢方スクエア」を見せてもらった。

で、ぶっ飛んだね。




あいも変わらず、結構な人が、体格で漢方薬のチョイスを判断するようなことを書いているし。
多分、こういう人たちは、それに適合しない人たちについては、無視するか、患者の気のせいにして、意に介してないんだろうな。で、患者が別の専門家を探して離れていっても気にせず、成功例だけを取り上げて満足してるんだろう。
しゃれにならん。やっぱ漢方学は駄目だね。


・・・・っていうのはまだしも。

漢方学・中医学の問題以前に。
というか、漢方・西洋医学以前に。




これ、医師じゃなくて、小学生が薬選んでんじゃないのか~!!!!





っていうような報告まであったりして。




なんか、この人たちよりは私の方が、(少なくとも私の体の証については)ずーーーーーっとよく知ってる。
少なくとも彼らんとこに私が受診したら、大変なことになるってことは目に見えたりして。



でも、私はといえば、あほな厚生労働省の決定の元で薬が手に入らなくなるかもと戦々恐々としていて、一方彼らは悠々自適にてきと―なことやったりしても、自由に薬を手に入れることが出来て、ばんばん患者に処方できる。


で、とどめとして、ツムラがこういうメルマガ出して、てきとーな処方をさらに助長させてる。




なんか、世の中って理不尽だよなー、と思う。


私は今まで、いろいろなタイプのめまいを経験した。
とりあえず、把握しているのは、4つ。

一つ目は、腎虚のめまい。
本当に本当に調子が悪かったときの事で、寝ていても、天井や床が、ぐるぐると回っているようだった。
これはきつかった。
これ、気虚を補正したら段々良くなって、去年の夏ぐらいには感じなくなり、今はもうない。



二つ目は、水によるもの。
起きると、常に船酔いのようなめまい。吐き気はするわ、大変。
寝横になると良いんだけど。
だから、ずっとずっと長い間、本当に乗り物に弱かった。
長年私の生活を一番圧迫していたのが、これだった。
これは、苓桂朮甘湯で改善して、今はほとんどない。
ただ、今使っているせんじ薬を分解すると、この苓桂朮甘湯が含まれていることになるから、まだ体が必要としているのかもね。
今も起きぬけは、ちょっと吐き気がするし。
これ、体位の変化に心臓がついていってないからみたい。
心臓さんがこういう変化に慣れるまで、まだしばらくかかるんだろな。


三つ目、陰虚。
なんか、頭の中に、余分なものが詰まっているような感じ。
誰かこれ取り去ってくれぇぇ!
って思うような。
一番近い感覚は、風邪引いて高熱が出てるとき・・・ともちょっと違うか。
ま、いいや。
瘀血のあたまふらふらも、これに近いかな。でも、熱感はないけれど。
・・・あ、私が経験しためまいのタイプ、4つじゃなくて5つかも。



4つ目、血虚。
頭の芯が、ジーンとしびれてくるのね。
なんか必要なものが頭まで行ってないぞ、だからしびれて苦しんでるぞ、と言うような感じ。


今戦ってるのが、陰虚と血虚のめまい。血虚のほうが重いけど。

陰虚・血虚のめまいは、ずっと以前からあったんだけれど、苓桂朮甘湯証のめまいと腎性のめまいがとても大きかったから、陰に隠れてよくわからんかったんだな。
それらが取れてきて、はじめて、全面戦争、って感じ。
でも、そうなっただけでも、かなり嬉しいことで。


だって、今、とりあえず1日中起きていられるもん。
めまいが(あまり)ない生活って、いいね。


まだまだ薬を調整し続けなきゃいけないけれど、何とかなりそうな気配。
がんばろう。







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最近の私の要薬の一つは、麦門冬。

その花が咲いていた。


イメージ 1


この花、小さくて陰に隠れているように咲くし、花の時期は短いし、環境が悪いとあんまり花をつけないし、真夏の暑いさなかの林の下には生えるので、なかなか目に出来ない。


でも、現在散々お世話になっているので、ちょっとがんばって写真を撮ってみた。



それをひっこぬくと、ひげ根でいっぱいの根っこが現れる。
そのひげ根を取り去ってきれいにして、中心部の根っこだけを取り出して乾燥させたのが、麦門冬↓。


イメージ 2



麦門冬は、陰を補う代表的な生薬の一つ。
陰虚の私にはなくてはならないもの。


でも、脾胃の悪くて下痢気味の私には、諸刃の剣だけど。
ちょっと量が多いと、下腹部に激痛が走って、水溶性便になっちゃう。


危ういバランスをとりながら、まだまだこれから先も、しばらくはこの生薬とのお付き合いは続くだろうな。



結構成長が遅い植物だから、野外から採ってきて使っていたら、すぐに絶滅してしまいそうな感じ。
今使っている生薬が、野生個体のものでありませんように・・・・




最近、服用し始めた生薬がある。
それは、黒豆。

そう、その辺で売ってる、フツーの黒豆のやつ。


私は陰虚で血虚なんだけれど、いろいろと難しいことが多くて、当帰や地黄・何烏首などの、代表的な補血の生薬をあまり使えない状態。

なので、
「他になんかないかなぁ。」

と探しまくって、行き当たったのが、黒豆だったと言うわけ。


黒豆は、陰と血を補って、水を抜き、体を温めも冷やしもしないから、これだっ!
って思ったね。




で、実際、他の生薬と一緒に煎じて服用すると、血虚(及び陰虚)の頭のふらつきなんかが押さえられて、結構いい感じ。腹もあまりゆるくならないし、腰もそうだるくない。
先日まで体を冷やす梔子をせんじ薬に入れていたんだけれど、どうも顔がむくんできて、合わないみたいだなぁと思ったので中止し、他の生薬を増量するなどして体をようやく冷やしているんだけれど、急に温めたり冷やしたりする生薬を加えると、その調整を一からやり直しになるので温寒に偏らないってのは嬉しいしね。


ただし、現在服用しているのは、スーパーで売ってる黒豆茶。
これは炒ったタイプのヤツで、黒豆は炒ると温に傾くから、今の私の場合、ホントは、ただ煮て冷に傾いたやつのほうが良いんだけど。
ま、しゃーないや。


ともかく、これ、ティーバックに入ってるやつで、1パック8gだから、これを1日3パック、計24gとして服用中。
血虚などの頭のふらつきだけじゃなくて、顔のほてりも、入れるともっとはやく落ち着くから、しばらくこれでいってみるかな。

ただし、その作用時間はちょっと短め。
3時間ぐらい。
こういうところが、「食品」の限界なのかなぁ。
それとも量が足りないか・・・?
ま、飲み続けてれば、そのうち落ち着いてくるでしょう。



ということで、食品というか健康食品というか、の黒豆は、私にとっての要薬の一つに昇格したわけ。



医療関係者って、健康食品と聞くと、拒否反応を示すようなところがある。
だから、例えば炒り麦芽なんかを利用しようとした時にもかなりいろいろと言われたこともある。
健康食品なんて、本当にいろいろと危ないものも多いから、仕方ないかもしれないけれど。
そこまでじゃなくても、使い方を誤るとやっぱりアブナイことだってあるし。

例えば、黒豆茶を探していた時に、あるメーカーのやつを見たら、ハブ茶が混入されてた
危うく買うところだった。危なかった。
私はお腹がゆるいから、お通じをよくするハブ茶なんて、絶対に駄目。
やっぱ、よく内容を見ないと駄目だなぁ~、と思ったね。



けれど、健康食品に分類されるものだって、体の状態と内容を考えて、使い方をきちんとしていれば、場合によっては十分効果を得られるんじゃないの、って思うよ。
だから、頭から拒否しちゃうのも、なんかヘン。

大体、漢方薬を構成する生薬だって、医薬品以前の、食用のようなものだってたくさんあるんだしね。





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私は、長年、顔がほてっていた。
で、夏になると、首から上だけにアセモが出来たりしてね。

それには、大きく分けると、二つの原因があったようだ。

一つは、陽虚、つまりからだが冷えすぎたための、反応性のほてり。浮陽というやつね。
もうひとつは、体の陰がたりなくなったことによる、陰虚のほてり。


これ、アセモが治りつつある今、ほんとに実感している。


今だって、ちょっと腹が冷えると顔がほてるし、ちょっと補陰の薬が足りなかったりすると、これまた反応しちゃってほてって、下手するとまたあせもが出来るから。


これから考えても分かるように、基本的に、陽も陰も足りなかったんだよな、私。


自己治療を始めた去年の今頃は、基本的にひどい陽虚が前面に出ていて、体を温めなければならなかったんだけど、体を温めると、顔や手足のほてりが和らいでいた。
でも、あくまでも和らぐのであって治ってはいなかった。
あせもはやっぱりひどかった。

で、陽がだいぶ補われた今、さらに陰を補ってみたら、顔のほてりが取れてアセモも治ってきているわけ。



でもこれ、両立が、すごく難しい。
陰が足りないと、補陰の薬を使わなきゃいけないけれど、これ、基本的に、腹を下すタイプの薬が多い。
だから、ひどく脾がやられてて胃腸の調子が最悪だった去年には、まだ陰の薬を使えなかったんだけど。
清熱もするから、何にせよ腹が冷えちゃうし。

かといって、腹を温めるタイプの薬は、体のほかの部分も温めてしまうから、陰を傷つけてしまって、さらに舌が赤くなったりしてね。

夏が過ぎて、もっと気温が下がってきたら、目下補陰・清熱に重点を置いているのを、腸の方に移行しなきゃいけないんだろうな、とは思うし。


今使っている薬は、腹はゆるいけれど、腹痛がしない程度の状態で、妥協している。
ま、しょーがない。




漢方を勉強している今になって思い返すと、本当に長い間、というか子供のころから私、体の状態が悪かったみたい。
でも、西洋医学的には「健康」って太鼓判状態だったから、自分もそう信じて、本当に無理を重ねてたんだな。
で、今に至る、と。
ああ、あの時、この漢方薬を使えばよかったんだろうな、その時だったら、もっと単純な治療でもっと短期間に治ってただろうに、なんて、よく考える。


今、そんなこと言ったって始まらないけれど。





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