危ない「漢方のお医者さん」との戦いの記録

「専門家」が誰も助けてくれなかったので、独学・自分の体で命をかけて漢方薬の人体実験した記録。書いてあるとおりかなり危ない状況だったので、安易にまねしないでね。

2009年06月

暑くなったことで毎年恒例のひどいアセモが出来て、現在、いろいろな漢方薬の組み合わせをお試し中。


結局、地黄の含まれているものはどーーーーーーしても使えないので、却下。
「地黄は脾胃を損傷する」って、ホントだね。
脾胃が悪い私が使うと、一発で腹が冷えて下痢するもん。
で、黄連解毒湯1/4も、3回使ったら尿が濃い色になったので、却下。
少量でも、肝臓に負担がかかるみたい。


ということで、現在、清暑益気湯で調整中。
現在使っているのはツムラので、蒼朮・人参・麦門湯・黄耆・当帰・黄柏・陳皮・五味子からなる。

実は清暑益気湯、昨年まで、全く使えなかった。
体を冷やす黄柏なんか入ってるから、陽虚で酷く体が冷えてた私がこれ使うと、一発で下痢してたし。
しかも肺を潤す麦門湯が入ってるから、水毒で鼻づまりが酷かった私が使うと、本当に息が出来なくなる感じがした。



でも、寒も湿も大分補正されてきた今年は、どうも清暑益気湯でいけそうな感じ。



あとの問題は、補血。

現在駆瘀血剤として、冠心調血飲1/2を使用している。
で、当帰芍薬散と補中益気湯の併用で補血して、駆瘀血剤で消費してしまう血を補っていたつもりだったけど、まだ足りないよ、と、体が言い始めた。
現在月経中なんだけど、血虚のめまいが前回よりもちょっと酷くなってる気がするし。

かといって冠心調血陰をこれ以上減らしたり止めたりすると、あっというまに下腹部に水がたまって、なんかいらないものが流れていかない感じ。
歩くとぽちゃぽちゃとした波動感が出るし。(そういや、ちょっと前までの腹って、いつもこんな感じだったなぁ。)
ほんとに、瘀血になると、水がたまるね。教科書どおりだね。すごいね。
ということで、冠心調血飲も減らせない。



当帰芍薬散3/2と補中益気湯1/2に含まれる当帰は、6g。だから、この1.5倍の9gぐらいはほしい。でも、あまりこれらの方剤を使うと、体が温まりすぎてしまう。
また、当帰芍薬散には茯芩と白朮以外にも沢瀉が含まれていて、積極的に水を排出するから、増量すればするほど水が出すぎてしまって、陰をさらに損傷する危険がある。
だから、これらを増量することは出来ない。
ということで、滋陰する清暑益気湯でどうにかならないかなぁ、と。


これでも足りなきゃ、微温で潤の補血剤、何首烏でも使ってみるか、と、当帰と一緒に注文中。



本来当帰とか何首烏のような補益剤の生薬は、桂枝なんかと違ってちゃんと煮出さなきゃいけないけれど、もしこれらが多少なりともハーブティーとして使えるようならば、調整がはるかに楽になるはず。
とりあえず、やってみるだけやってみよう。

(ほんとにね、エキス剤とハーブティーの併用なら、外泊先で、最低限カップと熱湯があればどうにかなるんだよね。それならどこでも調達できるし。けれど、せんじ薬はそうは行かないんだよ。)



駄目なら駄目で、またなんか考えるさ。
荷物、早く来ないかなぁ・・・
(楽しみにしてるし。)





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最近、舌の様子が変わった。
舌の表面に、つぶつぶの顆粒が見えるようになったのだ。

「こ、これはまた何か漢方薬の選択を間違えたかっ! また変な副作用が出たりするんじゃないだろうなっ!!!」

と慌てて調べてみたけれど、そんな病変、教科書には載ってない。
よくよく読んでみたら、どうも、正常な舌の表面じゃないか、と気付く。


元気そうな人をとっつかまえて、舌を見せてもらうと、やっぱりそんな感じだった。


中医学では、舌の状態は重要な診断ポイントの一つ。
色や湿り具合、膨れたり痩せたりしていないか、色は白っぽいか、赤っぽいか、黄色っぽいか、青黒いか、などにより、かなり多くのことが分かる。

かつ、舌自体の色や形のほかに、舌苔というものがある。
舌の死んだ組織や細菌の塊からなるもので、健康な人だと、白い舌苔が薄く均一についている。
この舌苔のありようがまた、病態によって大きく変化するのね。


で、今まで私の舌苔はというと、厚く付いた状態がもう何年も何年もつづいていた。
表面は、につぶつぶのない、湿って滑らかな舌だった。
これは、「じ苔」といって、過剰な水分が体にたまって、かつ脾胃がおかしくなって消化不良となった状態(食積)を示す。
まだ舌の奥のほうはそんな状態なんだけど。

わたしにとっては、これが見慣れた舌だったわけ。



その「じ苔」が取れたってことで。
それは、正常化してたってことなんだな。
じゃあ、、今のつぶつぶ状の舌は、異常じゃないんだ。
と、時間かかった末に、ようやくその結論に。


なんだ。
これが正常(に近い状態)だったのか・・・・


また正常化しつつあるのを、異常と間違えるところだった。
異常な状態が長く続くとこれだから・・・・


ほんとに、臨床に出てる人ならすぐ分かるんだろうけど、自分ひとりだけしか見てない患者だと、こんなことすらも調べないと分からない。
・・・とほほ


ま、仕方ないけどね。




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私は、夏になると困ったことになる。
首から上に、ひどいあせもが出来てしまうのだ。
もうずっと前からの現象で、多分、顔などがほてる陰虚傾向と衛気不足が原因だと思う。


私の病気の大元は、陽虚。で、それに付随して、一部に陰虚の症状が出ている。
つまり、手足や顔は火照るけれど体の中心部は冷えていろいろな障害が起っていた。
陰虚より陽虚のほうにずっと傾いている状態。
だから、今まで、陽虚の治療が中心だった。

そうして、陽虚を治療していたら、(ちょっと前の漢方薬の選択ミスによる陰虚火旺の時は別として)徐々に顔の火照りなんかも軽くなってきているから、ま、それでいいか、と思ってた。
大体、陰虚を補正しようとすると、補陰のエキス剤には大抵、地黄(下痢する)・酸棗仁(ただでさえ脳は機能低下してるのにもっと眠くなる)・大黄(もともと腹ゆるいのにこんなもん使えるかっ!)などの、私には非常に使い辛いものが含まれているし、また、下手に清熱剤を使うと、陽虚で体の中心部の体温が下がってるところにさらに熱を下げてしまうことになるから、腹が冷えて酷い下痢を起こしたりしてもっと調子が悪くなったりしてた。
だから、使いたくても実質的に使えなかったんだけど。

それでも、ほぼ陽虚の治療だけで、昨年は、5月ごろからすでにクーラーを入れないと顔や手足が火照って寝られなかったのだけれど、今年は6月も後半の今もまだクーラーが要らないところまで来た。


で、これでいけると思ってた。


でも、やっぱり今年もアセモが出来た。
これは困る。
本当にねぇ、顔全体が真っ赤、あるいはカサブタになって黒ずんだりするから、外出する時は帽子かぶってなるべく人に見られないようにしないといけない状態に。
美容上のとこはまだ良いけど、顔や首がものすごく痛痒いし、1日に何回も外用薬を塗らなきゃいけないし、肌が弱いから日焼けすると大変なことになるから日焼け止め使いたいけどもあせものとこに日焼け止め塗るとこれまた刺激で困ったことになるし。
ホント困ってる。


でも、今使ってる漢方薬、当帰芍薬散・六君子湯・補中益気湯1/2・冠心調血飲・桂枝は必要。
これ以上減らせない。
しかも、最近使い始めて体の内部は調子が良い桂枝の発汗作用で、余計に悪化してる気がする。


でも、体の中心部のことを先にどうにかしなきゃいけないから、体の表面上のことは後回しでも、とは思っていたものの、いざこういう状態になると、やっぱり辛いからどうにかしたいとおもっちゃう。


ほんとは、アセモ対策に使ってみたい漢方薬はあるけど、でも、これ以上、使用生薬数はそんなに増やせない。
いくらなんでも多すぎる。




さてどうしよう。
ということで、清熱・抗炎症の生薬のみで構成されているものを少量使うか。
あるいは生薬が現在使用しているものと重複しているもので、かつ抗炎症剤が含まれているものを使って、生薬数をそれほど増やさないようにし、現在使用しているエキス剤の量を減らすなどして、できれば顔の温度を下げられたらいいなぁってあたりで手を打とうかと考える。


んでもって桂枝使用はとりあえず中断。(これでまた腹が冷えるよう・・・)
で、滋陰降火湯や黄連解毒湯、あるいは清暑益気湯なんかで調整することに。
でもねぇ、地黄があると、やっぱりお腹がゆるくなるし、清熱・抗炎症の黄連・黄柏・山梔子なんか使うと、腹が冷えちゃうし・・・・。



ほんと、脾胃気虚って、めんどくさいわ。
使えないものが多すぎて。


ま、でもとりあえずは、滋陰降火湯や黄連解毒湯をちょっと使用することで、積極的なあせもの悪化は緩和された気がする・・・けど、これからもっと暑くなってきたら、どうなるか分からない。

早く秋にならないかなぁ・・・・(今からが夏本番だってのにっ!)





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先日、思わぬところに魚の目が出来た。
右手人差し指の、爪の近く。

魚の目は基本的に、皮膚への持続的な刺激によりできるとされる。
でも、今回の場合、こんなところよりも圧力かかってるとこなんてたくさん。
ここに刺激を与えるような変わったこと、してないよ?
出来るなら、指の股とかなんとかなんじゃないの?
なんでここに?


そう不思議に思いつつ、魚の目取りの市販薬買いに行かなきゃイケナイなぁ、と考えていたところが、昨日、ぽろっと取れる。
芯もあって、芯の下は、内出血のあと。
だから、魚の目に間違いないと思う。

で、それが自然に良くなってきてる。



自然治癒の魚の目なんて聞いたことがない。
(あるの?)


ものすごく不思議。



でも、そういや、よくよく考えてみたら、出来たのは、桂枝を使用しはじめたころ。



もしかして、これは瞑眩?
と、思いつく。


出来た場所は、人差し指の、大腸経を伸ばした線の先、「商陽」というツボのさらに指の先側。

ここは肺経から大腸経へ経絡が流れる丁度境目あたり。
で、桂枝をはじめてから大腸の調子、すこぶる快調。


だからかな?



あんまり刺激がない部分へ魚の目が出来るなんて、それほど症例が多くないと思うけど、でも、そういう場合、経穴への何らかの発散の場合があるのかもなぁ、と思った次第。

面白いなぁ・・・。



(ただし、夏になって来て、今までどおりじゃイケナクなってきた。
またそれは今度。。。)




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まずいな、と思いつつやってしまうことがある。


医師・薬剤師のブログ等で、漢方薬のネット販売について完全否定しているような意見の場合、つい反論してしまうの。


だって、もし彼らの言うように政策が実施されたら、ここで何度も書いてきたように、私は実質的にやっていけなくなる。
彼らは漢方による副作用から患者を守ってるつもりなんだろうけれど、一方で、私や、私以外にも、確実に切り捨てられてしまう人が出てしまう。
そのマイナス面についての視点がない書き方だと、つい。



漢方の専門家に多いんだけれど、自分たちは漢方の世界の中にいるから、彼ら自身は漢方の専門家の情報などを豊富に持ってる。
だから、そういう専門家に受診しないでネットに頼っていることが、理解できないんだろうと思う。
でも、私たちからすれば、そういう情報はその辺にはころがってない。
探そうとしても、非常に困難。
探そうとすると、自分の体を張るしかない。
で、私はそれで、本気で死ぬかと思うような痛い目にあった。
そんな目に遭うぐらいなら、まだ独学してネット上の信頼できるところから買ったほうが、はるかに安全て結論に。

でも、そういう困難については、あまり認識されていないことが多いのね。
「自分にあった専門家を探すのは難しいけれど」
って言葉で片付けられてしまう。


加えて、多くの場合、僻地の医療に関する視点が欠けてる。
処方してもらいたくったって、無理な場合だって多々あるわけでね。
近所に「病院や薬局があって当たり前」じゃないんだよね。



何度も書いてきたように、ネット販売を規制するならば、それなりの救済策を同時に施行する必要があるでしょ?
だから、本当にすべての患者のことを考えるなら、現状では、ネット販売を決して全否定できないはず。
救済しないままに全否定するならば、それは、確実に一部の患者を切り捨ててしまうってことだから、本来のこの政策の趣旨とは異なるでしょう?



で、こんなことを言ってたら、このブログにも書き込まれてたことがあるけど、
「いい専門家にめぐり合えれば良いですね」
なんて趣旨の返答が帰ってくる。



これ、前にも書いたかもしれないけれど、本当に無責任な言葉だと思う。
これだけ努力しても自分に与えられた条件の中では専門家が見つからないから、他の手段を探しだしたのに、専門家の紹介などほかの道も示さないで、その手段は否定してることでしょ?
つまり、批判するだけして、救済策も示さず放置してるわけ。


これは腹立つよ。


この言葉、裏を返せば、
「あんたの努力がたりないから専門家が見つからないんだ。もっと探せ!」
ってことでしょ?
本当にがんばってる人間に、「がんばれ」って言うことは残酷っての、よく聞くでしょ?
「どうがんばりゃいいんだよっ!」
って。
それと同じことだよ。
「じゃあどう探せばいいんだよっ!」



でも、医師や薬剤師の多くは、普通にこんなことを口にする。
これを、患者を思いやる言葉だと思っているみたい。



「思いやりの言葉」で腹立てるなんて、もしかして、よっぽど私の心が狭いのか?とも思ったよ。
でも、どうも、私だけじゃないらしいってことも、患者歴が長いと段々分かってきた。



なんでこんなに漢方の専門家と患者の意識のギャップがあるんだろう、と考えるに、やっぱり、患者側の声が聞こえてこないからなんだよね。


ネット上なんかで、たった一人に対して噛み付いたって、現状はかわらない。
もっと別の方法でやんなきゃ。
(・・・・と反省はするものの、つい。いかんいかん。)


やっぱり、患者側が、もっと声を上げなきゃいけないんだよね。
でないと、現状は何にも変わらない。





ということで、この春から、ある患者団体の会誌で、私の漢方体験記を連載中。
これを、さらに次のステップにつなげようと、画策中。


うまくいくといいなぁ。
もしこの手段でうまくいかなくても、どうにかして別の場を作らなきゃ。

がんばろ。





・・・しかし、こんな風なこと主張してたら、「あんたのこういう性癖のせいで体調が良くならんのだろう」なんてこと漢方の専門家から言われそうだなぁ・・・ま、いいか。




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