危ない「漢方のお医者さん」との戦いの記録

「専門家」が誰も助けてくれなかったので、独学・自分の体で命をかけて漢方薬の人体実験した記録。書いてあるとおりかなり危ない状況だったので、安易にまねしないでね。

2009年04月

病気をしてから、好きな食べ物が変わった。
以前はだいっキライだった、セロリやミツバ、パセリなどが、大好きになったのだ。
ミツバが旬の今は、湯通ししたミツバを山盛り食べたりする。


これらの野菜に共通するのは、セリ科植物だ、ということ。


今の私に絶対的に必要な、血を補い血行を良くする生薬、当帰や川芎などは、セリ科植物。
そのほか、前胡、唐独活などもそう。
当帰芍薬散などを服用するとセロリと似た香りがするのは、主に川芎のため。
当帰も、川芎よりは弱いけれど、そんなにおい・味だけどね。


野外でセリ科植物を見つけて、食用となるものを試しに食べてみたりすると、やはり、同様の香りがする。
もちろん種によってかなり違いはあるけれど、基本的な傾向は一緒と言うか。
これは、セリ科植物に共通の、精油成分のためだと思う。


(よくさ、ドクゼリやドクニンジンなんて致死性の毒草もあるから、セリ科植物には絶対手を出しちゃ駄目、って頭から否定する人もいる。けど、知れば、見分けは難しくないんだよね。ちゃんと知ろうとしないで生半可な知識で安易に手を出すのが自殺行為だって話。)



だから、当帰芍薬散をはじめて服用した時は、北海道に自生するセリ科植物で古来から食用とされてきたオオハナウドの味だっ!
って思ったね。
ただし、オオハナウドはかつて、当帰や川芎じゃなくて、独活の代用品だったんだけど。


(あ、ちなみに、「オオハナウド」って和名がカタカナ表記なのは、生物分類の基本だから。
漢字名は併記だったらいいけど、ただ単に漢字表記だけだと、本当にその種を指すのか、それとも似たような別の種も含んで総合的に指しているのかってことがわからないんだよね。
漢方やってる人たちは単に漢字表記しがちだけど、本当に原基植物を示したいなら、和名はカタカナで学名併記でお願いします。結構分かんなくて困ったから。)



以前はオオハナウドもあんまり好きじゃなかったんだけど、最近では、食べごろのやつを見つけると、そのまま皮をむいてバリバリかじったりする。
(注:このオオハナウドが分布する北海道では、山菜を生で食べるとエキノコックス症の危険があるので、皆さんはまねしちゃいけませんぜ。やるなら自己責任で。)


それを考えると、本当に、好みが変わったんだなぁ。


というか、体がセリ科植物を必要としてるってのが、はっきり分かる。
漢方薬としても、食用としてもね。


ということは、補血されて、血虚がすっかり良くなったら、セロリやミツバなんかがおいしくなくなるのかなぁ・・・




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最近私は、エキス剤を、1/4包だとか1/6包だとかづつ、服用したりしている。


1/2包づつだったら、ま、多少なら多い少ないがあってもいいや~と、適当に半分残して直に飲んでたりするのだけれど、それ以下の分量に分けなければならない時は、そうはいかない。
ちょっとでも多かったり少なかったりすると、副作用が出たり、効かなかったりするから。
生薬量の計算も難しくなるしね。


結局、薬包紙に包む、という昔ながらの方法でやることに。


むか~しむかし、風邪でかかりつけの病院なんかに行くと、3日分ぐらいの薬を、折り紙のように小さなテント型に折った白い紙で包まれた薬を出されたことを覚えている。
あの方法。
今は、多分、そんなことやってる病院や薬局は、まずないだろうな。
あったらごめんなさい。


現在の私にとってこの方法は、植物の、少量の細かい種などを包むのに便利でよく使ってた。
だから、薬包紙も持ってたしその折方もよく知ってて、それを流用してるだけなんだけど。
(というか、元来の用途にもどったというべきか。)


三角形に半分に折った薬包紙を分包する数だけ用意して、それに、目分量で分けてゆく。
多分私は、現在持っている秤の誤差を考えると、秤を使うよりも正確に分けられると思う。
で、折って包む、と。
このやり方では基本的に、少量の薬ならきれいに包めるけれど包む量が多いとしわしわになったりしてうまくいかない。
だけど、他人に出すわけじゃないから、あまり気にしないけど。
通常のツムラの医療用エキス剤だったら、大判の薬包紙では、2/3包の量ぐらいが、包む限度かな。


でも、エキス剤の顆粒は、包装から出すと、すぐに湿気って、べったりと薬包紙に張り付いてしまう。
そのまま室温放置すれば、もう目も当てられないほど無残な姿に。



仕方ないから、薬包紙に包んだヤツをタッパに入れて、冷凍庫へ入れている。
そうすると、顆粒状のまま。
で、その都度、冷凍庫から出して、他の漢方薬を一緒に飲んでいるの。



外出先ではどうするかというと、1回分の漢方薬を全部耐熱のペットボトルに入れて、お湯を注いで溶かし、それを持ち歩く、と。



でも、ホテルなんかに宿泊するような泊りがけの外出の時はどうしよう・・・
何日も、常温で分包した漢方薬を持ち歩かなければならない。
一応、シリカゲルを買っていて、これを大量に薬と一緒にタッパに入れて、そのタッパをさらにタッパに2重に入れて持ち歩けばいいかな、とは思っているけれど。
それでも湿気って張り付いたら、その時は、仕方ないから、薬包紙から直接舐めとるさ。




この方法で、今のとこ、OK。



こんなことやってて、ふと、なんか、涙ぐましい努力してるよなぁ、と、自分自身で思ったりして。

今、薬局にある、調剤した薬を自動的にパウチする分包機が、欲しくてたまらない。
一般家庭にそんなもん置いて、どうするんだ~!!
と、自分自身で突っ込む私もいるけど。




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しばらく補中益気湯・六君子湯・四物湯・猪苓湯でやっていた。
と、熱感や動悸がおさまると同時に、月経が近づいてきて、胸や下腹部の張りやむくみ、冷え、腸の膨満感が出てきた。


ということは、猪苓湯はもういいから、血や気をめぐらせる薬が必要だと言うこと。
出来れば疏肝させるのも。
減量したりなんだりすると即体に影響が出てしまう補中益気湯・六君子湯・四物湯の組み合わせは動かせないから、これをベースに、プラスして調整する必要がある。


では、と、疏肝させ駆瘀血する、加味逍遥散(ツムラの医療用エキス剤)を1/6加えてみた。
でも、動悸がしてくる。
牡丹皮は血を消耗するから、この量でも血が足りなくなるらしい。
ということは、まだ加味逍遥散は使えない。



では、と、血と気を動かす香附子が主である、香蘇散を1/6加える。
と、やっぱり、動悸がする。
血を動かすと、やっぱり血虚の症状が出てしまう。
でも、香蘇散で腸のガスの状態は良いし、冷えも改善する。
ということは、補血の生薬を増やせば良いかもしれない。


ということで、補中益気湯・六君子湯・四物湯・香蘇散1/6に、さらに当帰芍薬散1/2加える。
すると、下腹部のむくみと冷えは軽減。腸のガスの貯留もなし。
動悸もしない。
ただ、柴胡+芍薬の組み合わせがないので胸の張りは残るけれども、四逆散を使う以前のような、きりきりした痛みではない。なんとなく痛いなぁ、と言う程度。
だから、我慢できる。



この組み合わせで、香蘇散を加味逍遥散に変えても、やっぱり動悸がするので、牡丹皮は、まだしばらく使えないみたい。

ま、そのうち血虚が良くなってきたら、また加味逍遥散にチャレンジすればいいや。





しっかしねぇ・・・
地黄を使うために補中益気湯を増量。
香附子ほかを使うために当帰などを増量。
結局、必要なものを使おうと思ったら、生薬を増やさなきゃいけない。
なんて因果な体。





ま、でも、この組み合わせ中、例えば当帰は合計9g。
これ、中医が使う当帰芍薬散や四物湯に入ってる当帰の基本量だし、他の生薬量もそれなりなので、とりたてて多いとは思わないけどね。
(反対の面から見れば、当帰で筋腫が大きくなる可能性もあるから、当帰を大容量使うならば、同時に血を動かす薬を無理にでも使おうとしている、とも言えるの。)



しかしこれでまたエキス剤が5剤になっちゃったよ。
これを人に言うと、頭から、多すぎるだのなんだの言われるんだろうけど、じゃあ他にどうせいっちゅーのよ、ということで、実生活では人には言わないでおこう。
面倒は、なるべく回避回避。



しかし、1回に付きエキス剤1/6なんて、本当にめんどくさい手順が必要。
これ、どうやってるかというと、また今度書きます。





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昨日、病院で、エコー検査を受けた。
エコーで分かる範囲では、筋腫は大きくなっていない。
今の漢方薬で、とりあえずはいいみたい。
エコーでは正確なことは分からないので、5月の連休明けに、再度MRI検査となるが、一段落付いた感じ。


おちついたので、ちょっと振り返ってみる。
と、昨年の今頃に比べて、大分体が変化した。
体に水がたまったことによって、えらいこと調子が悪かったけれど、その調子の悪さが取れただけじゃなくて、見える範囲でも変化があった。


まず、腹囲が減って、スカートやジーンズがのきなみゆるくなった。

ついでに、帽子もゆるくなった。
顔や頭もむくんでいたかららしい。

それだけでなく、靴もゆるくなった。
パンプス系は、もう全滅。
ぶかぶかで、もうどうしようもない。
スニーカーや登山靴は、分厚い靴下を履いて靴紐をしめればいいけれど、それでも、足の形が変わったので、靴擦れを起こしやすくなった。



着るもんがないぞ!
履くもんがないぞ!
被るもんがないぞ!

買うと、めちゃめちゃ金かかるぞ!!!
ただでさえ保健適応じゃない漢方薬で金かかってんのにっ!



・・・と、こんなことで文句を言えるのは、落ち着いて、調子がいいから。
神様、ありがとう。




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現在、六君子湯・補中益気湯・四物湯・猪苓湯の4剤で、なんとなくうまくコントロール中。

なのに、陰虚火旺の時、なんではなっから猪苓湯を中心に使わなかったかと言うと、体の中の水分が、変に偏ってたみたいだったから。


猪苓湯は、茯芩・白朮・猪苓・沢瀉・阿膠・滑石からなり、最初の4つは、水を積極的に抜く生薬。
これを飲むと、水分が出るのね。

でも、当時の私、体はむくむ傾向なのに、喉だけが、渇いてた。
で、猪苓湯を飲むと、さらに喉が渇いたのね。
ということは、体の一部では水が過剰で、また別の部位では水が足りない、と言う状態。
多分、急に体の状態が変わって、水分の分布が均一じゃなくなってたんだろうな。
猪苓湯で、その足りない部分の水まで出ちゃってるみたいな感じだったら、猪苓湯を使うのに、慎重になってたんだけど。


陰虚火旺が落ち着いてきたら、喉の渇きはなくなって、月経周期の問題も重なって、すんなり猪苓湯を使えてる。




で、今回の件で分かったこと。


漢方関連の教科書に書いてある、急性期の症状が酷い場合には、大量の生薬を使い、慢性期の病勢がゆるやかな場合には生薬を少なめにする、ってのは、こういうことなんだな、ってこと。




私は以前、とんでもなくむくんでいたから、茯芩・白朮を中心に、ひたすら大量の水を抜く生薬を使った。
当時は、それでよかったんだけどね。

でも。
今回のことから考えるに、むくみが大分軽減されてきた今、いくら私がむくんで生薬量を大目に使わなきゃいけない状態だって言っても、急に利尿作用のある生薬を大量に使うと、今回みたいな水分の偏在が起こっちゃうはず。


だから、茯芩・白朮などに関しては、量を少なめにして、体が変化に対応できる程度のゆるやかなスピードで効果がある程度の、生薬を使わなきゃいけないんだろうな。



現在の私は、利尿作用のある生薬については、少なめの量でゆるやかに、補血作用のある生薬については多い量で緊急に、効果が出るようにしなきゃいけないはず。
これは補気薬も一緒だけど。
血が補われてくれば、補血の生薬についても、量を減らさなきゃいけないんだろうな。



おお、こういうことなんだなぁ。。。


なるほどねぇ・・・。
教科書って、すごいね。
書いてあること、ホントだね。
(いや、疑ってるわけじゃないんだけどね。)



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